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ファイトケミカル豊富なリンゴやナシに脳卒中予防効果

リンゴやナシは脳卒中予防に効果があるという研究結果が論文発表されました(Stroke 2011; 42: 3190-3195)。

果物と野菜を多く取る人では脳卒中が少ないことは以前から知られていましたが、今回の前向き研究では、果物・野菜の色と脳卒中の関連が初めて解析されました。それによると、可食部が白色の果物と野菜を多く摂取する人では脳卒中発症率が低い結果が得られました。

果物・野菜の可食部の色は、カロチノイドやフラボノイドなどのヒトにとって有益な“植物由来の化合物(フィトケミカル)”の含有量や種類と関係があります。今回の研究では、成人2万69人(平均年齢41歳)を対象とした住民コホート研究で、色別の果物・野菜の消費量と、脳卒中の10年発症率の関連を解析。参加者は追跡開始時に心血管疾患がないことが確認され、前年の食物摂取に関する178項目のアンケートに回答しています。

果物と野菜を以下の4グループに分類しました。

  1. 緑色グループ:色の濃い葉野菜、キャベツ、レタスなど
  2. 橙色・黄色グループ:ほとんどが柑橘系果物
  3. 赤色・紫色グループ:ほとんどが赤色の野菜
  4. 白色グループ:リンゴとナシが55%を占める

10年間の追跡期間中に、脳卒中は233件確認されました。解析の結果、緑色、橙色・黄色、赤色・紫色の各グループでは、脳卒中との関連は認められませんでした。しかし白色の果物・野菜を多く取る人では、摂取量の少ない人より、脳卒中リスクが52%低いことが分かったようです。

白色グループの果物の摂取量が25g/日増えるごとに、脳卒中リスクは9%ずつ減少したようです。ちなみに、リンゴ1個の平均重量は120gです。

リンゴとナシには食物繊維のほか、ケルセチンと呼ばれるフラボノイドが多く含まれている。今回の研究で、白色グループにはリンゴとナシのほか、バナナ、カリフラワー、チコリ、キュウリが含まれていました。

果物と野菜の疾患予防効果を検討した以前の研究では、植物の可食部、色、植物学的分類、抗酸化作用など、その食品が持つ独特の栄養価値や栄養特性に焦点が定められています。米国政府の食生活ガイドラインでも、栄養価の割り当てに食品の色が利用されています。米国予防医療サービス対策委員会(USPSTF)は、毎日の野菜を(1)濃緑色の野菜(2)赤色・橙色の野菜(3)豆類(4)澱粉を多く含む野菜(5)その他—の5群から選ぶことを推奨しています。

果物と野菜を多く取る食生活をしている人は、概して健康なライフスタイルを実行していることが、今回観察された脳卒中リスク低下の一因の可能性もあるためリンゴやナシを食べるだけで脳卒中が軽減されるとは言い切れません。またリンゴやナシなどは海外の人は皮ごと食べることもあり(日本では自然栽培ものだけです)、果物と野菜の色についても今後の検証が必要といえそうです。



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