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抗酸化物質レスベラトロールが代謝活性を促す
ファイトケミカルである赤ワインやブドウの皮に含まれるレスベラトロールのサプリメント摂取が、厳しい低カロリーダイエットを行った場合と同等の代謝改善効果をもたらすことが、論文報告されました（Cell Metabolism11月2日号）
レスベラトロールについては、過去の動物研究でインスリン抵抗性の改善や高脂肪食摂取による悪影響からの保護作用、加齢に伴う疾病の発症遅延効果などが報告されていましたが、ヒトでの検討は今回が初めてです。
今回の研究では肥満しているが健常な男性11例を対象に、レスベラトロール1日150mgを30日間連続摂取させました。
その結果、レスベラトロールの投与は代謝率の低下や肝脂肪の減少、血圧降下、血糖値減少などの改善をもたらすことが確認されました。筋肉においては脂肪を燃焼させるような細胞レベルでの変化等のアンチエイジング効果が認められたといいます。こうしたアンチエイジング効果は厳格な低カロリーダイエットを行った場合と同等のものだったといいます。その一方でレスベラトロール摂取による重篤な副作用は認められませんでした。
ただし、レスベラトロール1日150 mg摂取は、赤ワインに換算すると1日2ガロン（約7.6リットル）を飲む量になります。レスベラトロールは容易に入手できるサプリメントですが、肥満の改善や老化防止に用いるならば、さらに含有量の多いものが必要となります。
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