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アグリビジネスの巨人「モンサント」の凋落で自然栽培作物に注目

「モンサント」社は、1980年代から遺伝子組み換え(GMO)作物で世界トップの多国籍企業です。遺伝子組み換え技術や作物で少なくとも674個の特許を持っています。

今日、市場に出回っている主なGMO作物はすべてモンサントが自社開発した除草剤ラウンドアップ(グリホサートが主成分とされています。「企業秘密」として公表を拒否している非公開の化学物質が添加されています)に「耐えられる」ように遺伝子操作されています。

すでに米国では90%以上の畑で遺伝子組み換え・グリホサート耐性の品種の大豆が栽培されています。畑の他の植物はラウンドアップで全滅するため、モンサントの遺伝子組み換え種子を利用している農家は、ラウンドアップ除草剤も買わなければなりません。遺伝子組み換え種子と農薬を独占的に抱き合わせ販売する仕組みで、世界中で荒稼ぎしてきました。

このモンサントの凋落がこのほどニューヨークタイムズ等で報道されました (New York Times October 5, 2010)。その内容を要約してみましょう。

  • 雑草がモンサント社の強力な生物殺戮薬品であるラウンドアップ除草剤に耐性を示すものが増えてきた。
  • 高収穫が謳われていた大変高価な8つの遺伝子を操作しているトウモロコシの収量が、以前からある3つの遺伝子を操作しているトウモロコシの収量をはるかに下回っていた。
  • トラスト法違反の疑いで捜査中である

というもので、同社の株価は42%急落しているというものです。
その他にも以下のような悪行が暴露されてきました。

  • 従来の在来種で農業をしている土壌に故意にモンサント社の遺伝子組み換え種子をばら撒き、特許侵害で1,500以上の農家を訴えている。
  • 発癌剤であるPCB(ポリ塩化ビフェニル)を数十年にわたってアラバマ州の川に不法投棄したり、埋め立てたりしていた。

(PCBは、絶縁性、不燃性などの特性により、かつては、トランス、コンデンサといった電気機器をはじめ幅広い用途に使用されていました。しかし、昭和43 年にカネミ油症事件が発生するなど、その毒性が社会問題化したことから、我が国では昭和47年以降、製造されていません。ダイオキシンを含む発癌剤です。)

  • ランドアップは、魚、鳥、有益な土壌微生物などを殺してしまうという実験結果(生殖機能も低下)が出ているのにも関わらず、「環境に優しい」「自然界で分解される」と喧伝していた。
  • モンサント製品にはダイオキシン汚染が認められている。
  • インドネシアでは政府高官に賄賂をして、モンサント製品が環境に及ぼす評価を受けないようにした
  • 遺伝子組み換え(GMO)作物に組み込まれていた、殺虫剤タンパク質がインドの多くの水路で流れ出し、生態系を破壊している

これらは氷山の一角ですが、30年近くも多国籍企業のあくなき利益追求のために世界の農業が汚染されてきた事実が一般に報道されるようになったことは喜ばしいことです。

また遺伝子組み換え(GMO)作物自体を私たちが摂取したときの長期的な影響は、まだ誰にも分かっていません(モンサント社は実験結果を秘匿している可能性があります)。すでに動物実験レベルでは生殖器に異常が出ることや奇形が生じることは多数の研究で判明しています(Chem. Res. Toxicol., August 9 etc.)。

日本の自然農法、自然栽培農家もいずれこの世界の潮流に飲まれてしまうのではないかと危惧していたところだけに、モンサント社が世界から非難を浴びている現状は大変喜ばしいことです。農作物は土壌そのものを反映したものです。豊かな土壌から豊かな自然の作物ができ、それを摂取する人間が健康に生活できる。この当たり前のことをもっと真剣に見つめ直してもらいたいものですね。



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